【30代】次の仕事決まってないけど辞める理由は?実際の退職者が実態を暴露

32歳の男性会社員です。次の仕事が決まっていない状態での退職を決意しました。多くの人は「無謀だ」と言うかもしれません。確かに、30代での未定退職には大きなリスクが伴います。

しかし、このまま今の仕事を続けることへの不安や将来への焦りが日に日に強くなっていきました。性別を問わず、同じような悩みを抱える30代は少なくないはずです。この記事では、私の経験を基に、次の仕事が決まっていない状態での退職について、考えたことや準備したことを共有していきます。

【30代】次の仕事決まってないけど辞める理由は?

未定退職を決断した背景には、いくつかの重要な理由があります。単なる逃避ではなく、将来を見据えた決断であることを理解いただくため、以下の5つの視点から説明していきます。

  • 心身の健康状態が限界に達した
  • 業界の将来性に不安を感じた
  • スキルアップの時間が取れない
  • 家族との時間を大切にしたい
  • 長年温めてきた夢に挑戦したい

残業続きで心身が限界を迎えた

毎日の長時間労働により、心身の健康状態が著しく悪化していました。月の残業時間は常に80時間を超え、休日出勤も当たり前という状況が2年以上続いています。休む間もなく仕事に追われる日々で、慢性的な疲労が蓄積されていきました。

心配した上司から産業医との面談を勧められるほど、精神的にも追い込まれていました。不眠や食欲不振などの症状も現れ始め、このまま続けることへの危機感が募っていきました。同じような状況は、性別を問わず多くの30代が直面している問題だと感じています。

このまま働き続けることは、取り返しのつかない健康被害につながる可能性があると判断し、一度キャリアを中断する決断をしました。

所属業界に将来性を感じられない

私が働いている業界は、デジタル化の波に大きく遅れを取っています。新しい技術やサービスへの対応が遅く、このままでは5年後、10年後に会社の存続すら危ぶまれる状況です。

社内でも危機感は共有されていますが、具体的な改革案は出てこず、むしろ従来のやり方を踏襲することに固執しています。若手社員からの提案も、なかなか採用されることはありません。この状況は、男女問わず多くの同僚が不安を感じている点です。

このまま業界の衰退と共に自身のキャリアも先細りになることへの危機感が、退職を決意する大きな要因となりました。

新しいスキルを身につける時間がない

日々の業務に追われ、自己啓発の時間が全く取れない状況が続いていました。興味のある分野の勉強や、資格取得のための学習時間が確保できず、このままでは市場価値が低下する一方だと感じています。

特に気になっているのが、デジタルスキルの不足です。プログラミングやデータ分析など、これからの時代に必要不可欠なスキルが身についていません。転職市場では、これらのスキルの有無が大きな評価基準となっています。

一度仕事を離れ、集中的にスキルアップを図る時間が必要だと判断しました。この思いは、職場の女性社員とも共有する機会が多く、性別を問わない課題だと実感しています。

家族との時間を大切にしたい

結婚して3年目になりますが、仕事中心の生活により家族との時間が極端に少ない状況が続いています。平日は朝早くから夜遅くまで働き、休日も仕事に追われる日々です。配偶者の理解があるとはいえ、このままでは関係性が崩れてしまう不安を感じています。

将来的には子どもも欲しいと考えていますが、現在の働き方では育児との両立は到底無理だと感じています。共働きの同僚を見ていても、仕事と育児の両立の難しさを実感します。

今のうちに働き方を見直し、家族との時間を大切にできる生活基盤を作りたいという思いが強くなりました。

長年温めてきた夢への挑戦

実は大学時代から、自分の会社を持つという夢を持っています。しかし、新卒で入社した会社で必死に働く中で、その夢は徐々に遠ざかっていきました。30代に入り、このまま会社員として過ごすことへの違和感が強くなってきました。

起業に向けた準備には、まとまった時間と集中力が必要です。今の仕事を続けながらでは、本格的な準備に取り組むことは難しいと判断しました。また、年齢を重ねるごとにリスクを取る決断も難しくなると感じています。

この思いは、起業を目指す女性の先輩から話を聞く機会があり、より具体的なものとなりました。

退職を決意した具体的なシチュエーション

退職を決意するまでには、いくつかの重要な出来事がありました。以下の4つの場面が、私の決断を後押しすることになりました。

  • 深夜残業中の体調不良
  • 若手社員の相次ぐ退職
  • 配偶者との対話
  • 起業した先輩との出会い

終電間際の体調不良で気付いた限界

その日も深夜までの残業が続いていました。終電間際、突然の動悸と冷や汗に襲われ、一時的に立ち上がることもできなくなりました。救急車を呼ぶことも考えましたが、なんとか自力で帰宅することができました。

翌日、かかりつけ医から過労の警告を受け、このままでは取り返しのつかない事態になると指摘されました。同じような経験をした女性の先輩が、実際に救急搬送された話を思い出し、体調管理の重要性を痛感しました。

この出来事は、自分の働き方を見直す大きなきっかけとなりました。健康あっての仕事だということを、身をもって実感することになったのです。

次々と退職していく同期の選択

入社同期だった社員が、次々と退職していく様子を目の当たりにしました。特に印象的だったのは、優秀な女性社員が、より良い職場環境を求めて転職していったことです。彼女たちの多くは、ワークライフバランスの改善や、新しいキャリアへの挑戦を理由に退職を選びました。

残された私たちの業務負担は更に増加し、職場の雰囲気も徐々に悪化していきました。会社の将来性を信じて頑張っていた同期が去っていく中で、自分の選択について深く考えるようになりました。

職場の状況は、明らかに限界点に達していると感じました。このまま残り続けることが、本当に正しい選択なのかという疑問が日々強くなっていきました。

配偶者との深夜の真剣な対話

ある深夜、久しぶりに配偶者と向き合って話す機会がありました。私の疲れ切った様子を心配する言葉から始まり、これからの人生について率直な対話を交わすことができました。

配偶者も仕事を持っており、共働きの立場から具体的なアドバイスをくれました。収入が一時的に減少することへの不安はあるものの、健康や将来の可能性を優先すべきだという意見に、大きな励みを感じました。

二人の将来について話し合う中で、今の働き方を変えなければ、望む人生を実現できないという認識を共有することができました。家族の支えがあってこその決断だと、改めて感じる機会となりました。

起業を実現した先輩との偶然の再会

偶然にも、独立して成功を収めた先輩と再会する機会がありました。その先輩は2年前、次の仕事を決めないまま退職し、半年間の準備期間を経て起業していました。女性ならではの視点を活かしたビジネスモデルで、着実に実績を積み上げている様子でした。

先輩の話から、準備期間の重要性と、決断の時期を逃さないことの大切さを学びました。特に印象的だったのは、「後悔するとすれば、挑戦しなかったことだけ」という言葉です。

この出会いは、漠然としていた将来の展望を、より具体的なものへと変えるきっかけとなりました。

次の仕事が決まってない状態で辞めるために準備したこと

未定退職に向けて、具体的な準備を進めていきました。以下の4つの取り組みを、計画的に実行していきました。

  • 貯金の目標額設定と支出の見直し
  • 家族との具体的な生活設計
  • 新しいスキル習得の計画立案
  • 健康管理の徹底

半年分の生活費と具体的な支出計画の準備

退職に向けて、最低6か月分の生活費を貯金することを目標に設定しました。住宅ローンの返済額や、日々の生活費を細かく見直し、必要な金額を算出しました。共働きの配偶者の収入も考慮しながら、現実的な家計計画を立てることができました。

固定費の見直しも徹底的に行いました。携帯電話の料金プランの変更や、サブスクリプションサービスの解約など、できる限りの節約を実施。また、退職後の国民健康保険や年金の手続きについても、事前に情報収集を行いました。

予期せぬ支出に備えて、さらに余裕を持った貯蓄も心がけました。特に医療費の備えは重要だと考え、追加の貯蓄を行いました。

家族と共に描いた半年後の目標設計

配偶者と一緒に、退職後半年間の具体的な計画を立てました。新しい仕事を探す期間、スキルアップに充てる時間、そして家族との時間のバランスを考慮しながら、月単位でのスケジュールを作成しました。

特に重視したのが、配偶者の負担が増えすぎないような役割分担です。家事の分担や、支出の優先順位なども細かく話し合いました。お互いのキャリアを尊重しながら、より良い生活を築いていくための具体的な青写真を描くことができました。

両親にも状況を説明し、理解と支援を得られたことで、精神的な余裕も生まれました。

プログラミングと資格取得の学習計画

退職後の時間を有効活用するため、具体的な学習計画を立てました。特にプログラミングスキルの習得を最優先課題として設定し、オンライン講座の選定や学習時間の確保について、詳細な計画を立てました。

また、業界で求められる資格についても調査を行い、取得までのロードマップを作成しました。女性の先輩から、資格取得が転職や起業時に大きな武器になったという助言も参考にしました。

学習環境の整備として、必要な教材やパソコンの準備も計画的に進めていきました。この投資は、将来への重要な布石だと考えています。

運動習慣の確立と健康管理の仕組み作り

最後に取り組んだのが、健康管理の基盤作りです。退職までの期間で、早朝のジョギングを習慣化することから始めました。運動不足の解消と共に、精神的なリフレッシュにも効果を感じています。

食生活の改善にも着手し、配偶者と一緒に栄養バランスの良い食事を心がけるようになりました。また、定期的な健康診断の受診と、必要な検査の実施も計画的に進めていきました。

心身の健康が、新しい挑戦の土台になるという認識のもと、無理のない範囲で継続できる習慣づくりを心がけました。

まとめ

次の仕事が決まっていない状態での退職は、確かに不安を伴う選択です。しかし、健康や将来のキャリアを考えたとき、今この決断をする必要があると確信しています。

計画的な準備家族の支えがあれば、この選択は必ずしも無謀なものではありません。性別を問わず、同じような悩みを抱える方々の参考になれば幸いです。新しい挑戦への一歩を踏み出す勇気を、共に分かち合えることを願っています。